友人は宝
またまた久々の更新である。この8ヶ月の間に沢山の事象が私の前を通りすぎ、また時には立ち止まり私の心を騒がせた。
そんな中、ここ1ヶ月の間に起こった出来事は私の心をいとも簡単にぽっきりと折ったのだ。いきなり闇の深淵に突き落とされた私はすっかり自分を見失っていた。恋愛、結婚、仕事、人生への希望、自他への愛情、、、ありとあらゆるものが私から奪われ、最早私に残っているものは食欲ぐらいになってしまった。少し前まではダイエットに励み即身仏を目指していたが、いよいよ目指すはマツコ・デラックスかというときに、私はひとりの友人に救われたのだ。
友人の名前を仮にカオリンとしよう(実名に限りなく近いが)。彼女は多忙にも関わらず、心が折れて亡霊のようになった私の為に懸命にアドバイスをしてくれた。また、彼女のアドバイスは、カウンセラーとかで食えるんじゃないかという程、的確であった。そして恐らく言いにくかったであろうことも誠意をもって懸命に私に伝えてくれた。だいぶ落ち着いた私は最後に心からの感謝と方向性がみえてきたことを告げた時、電話口の向こうで彼女が涙声で良かった、と呟いた。そして気が緩んだのか泣き出したのだ。「ただ良かった。」と言って。。。
私はその心にただただ撃たれた。真摯に人を想う気持ちのなんと美しいことか。彼女の涙は私の心を揺さぶった。世の中まだまだ捨てたもんじゃない。家族だって私が死んでも涙を流すかどうかというダメダメ人間の私にも、まだ涙を流して心配してくれる友がいる。本当に心を動かすものとは人の心だと改めて実感した。
カオリンある限り、私は明日を信じよう。
今のこの友への心境、それは走れメロスだ。この友の為なら私は命も賭けるだろう。死んでも背後霊となって末代まで見守ってゆく所存である。