肉食を考える。

私は肉が好きだ。いや、好きだった。というのも1月8日以降、肉を断っている。ひょんなことから肉食の恐ろしさを知ってしまったからだ。それまでは週に3回は焼き肉食べてました。肉食のことは以前にもほろっと聞いたことがあったが、命に感謝して美味しくいただけばいいと思ってました。はい。が、しかし。。。。

私たちが口にしている肉のほとんどは放牧などではなく狭い所に押し込められより早く肥えるために配合肥料をひたすら食べさせられて病気を防ぐために抗生物質を投与されすべて機械化されたシステムの中で監禁状態のような生活を強いられるのである。人間もそうだが、ストレスは病気を生む。経営者は栄養添加物入りの濃厚肥料にさらに抗生物質を混ぜ、牛たちの健康を阻害するだけでなく人間の安全もおびやかしているのである。こうしてぶくぶくに太らされた牛たちは屠殺場でコストや肉の質を保つために生きたまま血抜きをされ、皮を剥がされ、加工されていく。ポール・マッカートニーは「屠殺場の壁がガラス張りだったら、人々はみなベジタリアンになるでしょう」と言ったそうだ。同感だ。普通の人間がみたらもう二度と肉を食べれなくなるようなことがそこでは毎日行われ、私たちはそれを見ることも考えることもなくスーパーで肉を買って食べるのだ。

牧場の牛といえば草原でのんびり草を食べ、日が沈むとカウボーイが牛を畜舎に入れる牧歌的な風景は今や遠い昔の話となっている。動物と人間の穏やかで自然な共生はすでになく、肉食用の牛たちは命ある生き物として認めらておらず、人間の利益を生み出す「経済動物」になっている。
そしてこの経済動物にされた牛たちが消費する穀物は牛一頭につき1200キログラム。世界の穀物生産量は年間約17億トン、そのうち8億トン以上の穀物が肥料として消費されているのである。反面、世界では多くの国の人たちが飢えに苦しんでいる。牛たちに与えている穀物を世界でうまく分配すればこの地球から飢えはなくなるではないか。

しかも肉食は体に害を及ぼすというデータもある。アメリカ公衆衛生局の報告によると、アメリカ国内の病気による死亡者の70パーセントが動物性脂肪の過剰摂取が要因と思われる生活習慣病で死亡しているという。特に日本人は欧米人と体の作りが違うので肉の消化には負担もかかる。

牛にも地球にも体にも悪いなら食べない方がいいじゃないか。日本には世界が認める素晴らしい日本の伝統食があるのだから。

参考URL
「食卓のお肉ができるまで」
http://saisyoku.com/pics_killed.htm